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【第1章】2.健康管理②

参考:
COPD 「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」(慢性閉塞性肺疾患)

慢性閉塞性肺疾患

タバコのせいで一度低下した肺の機能はもとに戻らない。息が苦しくて動けないので仕事にも支障が出て、経済的な困窮状態になることもある。
苦しいので食欲もなくなり、体力や免疫力が低下する。その結果、肺がんや動脈硬化などの合併症にかかりやすくなる。

──なぜ、タバコによってCOPDのような状態になってしまうのでしょうか。
「花粉などの30ミクロンくらいの大きい粒子は鼻などで捉えられてアレルギー性鼻炎を起こすのですが、タバコの煙は1ミクロンの小さい粒子で、ちょうど肺の一番奥の肺胞や細気管支といったところに貯まっていきます。人間には異物を排除しようとする働きがあり、タバコの煙の粒子をマクロファージ(白血球の一種)が食べるのですが、細菌を食べたのと勘違いして、細菌を殺す好中球(白血球の一種)を呼び寄せてしまいます。細菌はタンパク質でできていますので、そのタンパク質を溶かす(分解)酵素を肺の奥にばらまいてしまいます。自分の肺もタンパク質でできていますので、分解酵素を中和することができない場合には自分の肺が壊れてしまうのです」
「肺の一番奥の肺胞が壊れ(溶け)、一番細い気管支がつぶれやすくなります(肺気腫)。また、空気の通り道の比較的大きな気管支にも、痰を出す細胞が増えてきます(慢性気管支炎)このため、一番細い気管支がつぶれやすくなり、吸った空気は吐き出すことができず、空気の通り道も痰が貯まって空気の出し入れができなくなるのです」
「COPDの原因は喫煙、大気汚染、職場での粉じんや化学物質などの吸入、石炭や木材、家畜の糞の燃焼による煙(バイオマス)などを長年吸入することが原因とされています。しかし、日本では発展途上国のように、バイオマスの影響ほとんど考えにくく、COPDの90%が喫煙者であり、幼少時からの家庭内受動喫煙を考慮するとほとんどがタバコによると考えられます」

※以上『専門家が病名「タバコ肺」を提唱するワケ?歌丸師匠を苦しめた「COPD」原因の90%は「タバコ」だった~石田雅彦』より一部転載

 

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