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【第1章】第4節 低圧の電気の危険性について①

1.電圧の区分

一般に使用される電圧は、電気事業法に基づく「電気設備に関する技術基準を定める省令」第2条に規定されています。

第二条 電圧は、次の区分により低圧、高圧及び特別高圧の三種とする。

一 低圧 直流にあっては七百五十ボルト以下、交流にあっては六百ボルト以下のもの

二 高圧 直流にあっては七百五十ボルトを、交流にあっては六百ボルトを超え、七千ボルト以下のもの

三 特別高圧 七千ボルトを超えるもの


電圧の区分

電気には、直流と交流があり電圧により低圧・高圧・特別高圧に区分されていますが、これは危険の程度と実用上の必要性の両面から考慮して定められたものです。

一般的に使用されている電力で電力会社から供給されているのが「交流」であり、一般家庭、工事現場、ビル等に使用される電力は、100V又は200Vの低圧です。

高圧については、郊外の電柱架線、街中の架空線、専用敷地内電気鉄道、大型工場・大規模店舗等が使用しています。

特別高圧は、主に電力会社等の発電所や変電所から送られる鉄塔上の送電線等の電圧で、他に産業用として使用している大規模工場もあります。

直流については、路面電車を始め地下鉄、在来線JRの一部、私鉄等で利用されています。


【参考】

新幹線は単相交流25000V、JR在来線は単相交流20000Vもしくは直流1500Vです。私鉄は第3セクター以外基本的に電車で運行している所は直流電化で600V~1500V範囲で、これは事業者、路線によって異なります。

また、家庭で使用する機器にもテレビやパソコン・LED電球など交流を直流化したり、洗濯機や冷蔵庫・エアコンなどのように交流を直流化し、再び交流化(インバータ方式)しているものもあります。

 

 

 

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