メニューボタン

第13回講師研修会

令和5年11月12日(日)、第13回講師研修会を実施しました。(安全衛生マネジメント協会・中小建設業特別教育協会共催)

前回(第12回、6月4日開催)に引き続き、今までの研修の振り返りを兼ね講師としての基本的事項について学びました。
なお、今回もZoomを使用してのオンライン開催です。

担当講師

関根雅泰 氏
株式会社ラーンウェル
代表取締役 関根 雅泰 氏
林博之 氏
株式会社ラーンウェル
専属講師 林 博之 氏

 

林講師より研修概要の説明があり、肩回しなどの体操セッションに引き続き3~4人ずつのグループに分かれ、名前の音の一番早い人が進行係となって参加者の近況報告をしました。

第13回講師研修会

講師同士は日頃あまり顔を合わせる機会がなく、アイスブレイクも兼ねて近況や趣味の話を取り入れました。

参加型研修の基本(1)

●前回研修のふり返り

「教え下手と教え上手」について前回の振り返りののち「ご自身はどうですか?」の問いかけがあり、改めて両者の違いを認識された方も多かったようです。

●「今後の実践課題」の実践状況

前回の参加者は各自今後の実践課題を設定しましたが、その実施状況についてチームミーティング方式により発表後、チャットその他により全体で共有しました。中には実践課題を設定したことも忘れていたという方もいたようです。

  • 失敗談を話す
  • PPTで最初に受講者に対する注意事項や講義の意義を示す
  • 法で定められた義務などを守らないと、こんなペナルティがありますよ、ということを本題の前に話す
  • 研修内容に沿った災害事例を紹介し、安全意識の高揚を図り、現場での実践行動につなげやすくする

●逆戻り予防策(障害と対策)

研修等の締めくくりとして、実施・実行する際の障害を想定しその対策を講じておく、又は障害が生じた際の対策を考慮しておくということが、研修成果(行動転移)を上げるために欠かせないということを再度確認しました。

参加型研修の基本(2)

●三部構成

三部構成

前回は1.オープニングと3.クロージングについて実施しましたが、今回は肝心となる2.のボディについて。そして、その具体的な中身として以下の二つを重点的に学びました。

①サンドイッチフォーマット
 ◆導入
 ◆本論
 ◆結び

サンドイッチフォーマット

②4パターン(ペグ出し)
 ◆時系列
 ◆三視点
 ◆大中小
 ◆弁証法

ペグ出し

○大きく3つに分けると説明しやすくわかりやすい(例を考え意見交換)

  • 法律、政令、規則
  • 落下事故、規制、内容改善
  • 目的、事例、意識づけ
  • 建設業、製造業、運送業
  • 作業前、作業中、結果
  • 特別高圧、高圧、低圧 など

○感想(例)

  • 安全大会など講話のさいにも有用
  • 協会のテキストはホール・パート法で作成されているようだ
  • 伝えたいことは概ね3つに集約される
  • そのように考えると、説明が組み立てやすく、分かりやすい

【関根先生より】
参加者から質問などを受けた時にも使えると思います。
例えば、「自分はやりたいが周囲はそうでもない・・」という意見に対して、「上司・同僚・自分自身」という三者の観点から考えてみませんか?と投げかけてみる。
「どんな行動をとろうと思っているのか。職場での障害。障害への対策という三点から考えてみませんか」など。


●意見交換の仕方

意見交換の際は「問いかけと傾聴」が重要であるとの説明の後、具体的な意見交換の促し方について学びました。

ペグ出し

「相手本位」という立場に立ち、上手な意見交換を促すことが重要である旨説明がありました。

引き続き「受講者に意見交換させたい『質問』を考える」をテーマに、個人作業、意見交換、クラス共有を実践しました。

【関根先生より】
長時間の研修についての補足がありました。「90:20:8の法則」について。

  • 理解しながら話を聞けるのは90分が限界 ➡ 休憩をとる目安
  • 記憶しながら話を聞けるのは20分が限界 ➡ ワークの切れ目
  • 協会の講習では
    多様性と螺旋の原理
    知識と体験の原理
    学習者共同体の原理などが当てはまると思われる
  • 飽きずに集中して話を聞けるのは8分が限界 ➡ 講師が話す限界

クロージング

今日の研修の感想・学びについて個人作業の後共有しました。

  • 90:20:8の法則、なるほどと再認識させられました、意識して講習に生かしていきたいと思います。
  • 20分程度でメリハリが必要、小さな到達を繰り返す。
  • 双方向性を常に意識し、意見交換の機会を出来るだけ多くとるようにしたうえで、テーマ作りをしっかりする。80:20:8の法則、20分でできることを吟味し実践に取り入れたい。
  • より効果的な研修の進め方とともにスタディーでの司会者の素晴らしい進行を学ぶことができました。今後の参考にいたします。ありがとうございました。
  • サンドイッチ・フォーマットと4パターン、「相手本位」を常に考えること、良い質問を引き出すことにより、受講者の意見交換が進む。
  • 改めて「意図したペグ打ち」と「受講者の声を聞け」、特に質問時に「あなたの意見や質問は理解した」と伝わると双方化が進む。

協会より「特に北陸・東北・北海道方面で天候急変の予報も出ており、くれぐれも皆さん健康に留意して頂くとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。」との挨拶で終了しました。

 


このページをシェアする

講習会をお探しですか?

 

▲ページ先頭へ